現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマとしちゃ魅力しかないけど「ぶっ壊れて当然」な中古輸入車……はやっぱりある! 覚悟をもって買いたいモデル3台

ここから本文です

クルマとしちゃ魅力しかないけど「ぶっ壊れて当然」な中古輸入車……はやっぱりある! 覚悟をもって買いたいモデル3台

掲載 12
クルマとしちゃ魅力しかないけど「ぶっ壊れて当然」な中古輸入車……はやっぱりある! 覚悟をもって買いたいモデル3台

 この記事をまとめると

■ひと昔前の中古輸入車はとにかく壊れたが、昨今の中古輸入車はそれほど壊れない

優等生に飽きた人に禁断の果実! 一度ハマったら抜けられない「イタフラ」のオススメ中古車4選

■昔ほどは壊れなくなった輸入車であるが弱点といわれる部分があるモデルには注意を要したい

■この記事では魅力的だが故障が多い印象を受ける中古輸入車を3台ピックアップ

 いまどきの輸入車は中古であってもそれほど壊れない

 かつて、中古の輸入車は「魅力的だが、ひんぱんにぶっ壊れる」という場合も多かった。それゆえ今回、「ぶっ壊れることで有名な、しかし魅力的な中古輸入車を数台挙げる」というミッションを命じられたわけだが……私はいま、「魅力的だが、ひんぱんにぶっ壊れる輸入車」の車名を挙げるのに若干手こずっている。

 なぜならば昨今の中古輸入車は、基本的には(あくまで基本的には)そんなにしょっちゅうぶっ壊れるものでもないからだ。

 確かに筆者が1990年代半ば頃に乗っていた1987年式ルノー5 バカラというフランス車は、超絶素晴らしいハッチバックであったものの、超絶ぶっ壊れる個体でもあったため、その部分では閉口した。そしてもしもいまルノー5が中古車市場で普通に流通しているならば、私はためらいなくそれを「魅力的だが、ぶっ壊れる中古輸入車」のひとつとして挙げるだろう。

 しかしいま、ルノー5の中古車流通量はほぼ皆無である。おおむね同時期のフレンチハッチバックであるシトロエンAXやプジョー205あたりも、同様にほぼ皆無。ということは、「ないモノは壊れることもできない」という意味で、そのあたりのモデル群は「壊れない」といえるのだ。

 そしてもうひとつ、「生き残った者はけっこう強い」という理屈もある。

 たとえば1990年に発売されたシトロエンの当時のフラッグシップ「XM」は、筆者がルノー5に乗っていた1990年代半ばころは「地獄への水先案内人」的なイメージがあった。デザインに引かれて購入したが最後、次から次へと襲ってくる各部の故障により、オーナーは必ず地獄を見ることになる──といわれていた。

 だがあれから約30年。人々に地獄を見せた粗悪なXMは土に還ったか、もしくは鉄クズになった。そしていま、それでもしぶとく生き残った少数のシトロエンXMは、オーナーの適切な扱いと、蓄積された知見に基づく適切なメンテナンスによって「フツーに乗れるフランス車」へと進化している。

 まぁ「フツーに乗れる」といっても整備に気を使わなければならないクルマであることは間違いないが、ちゃんと手入れされた現代のシトロエンXMは「営業車」として使うことすら可能だ。

 実際、筆者が知るカメラマンはシトロエンXMを営業車(機材車)として使っている。クルマの故障のせいで仕事に穴を開けることは絶対に許されないフリーのカメラマンが、シトロエンXMを機材車として使っている事実から、その信頼性の高さを推察していただけたならば幸いだ。

 ということで、与えられたテーマに対しての結論は「魅力的だが、ひんぱんにぶっ壊れる中古輸入車なんて最近はない!」ということになる。

 人気だったゆえにど素人がノーメンテで乗っていたような個体も危険

 だがこれは「車種軸」で考えた場合の結論であり、「個体軸」で考えるなら、やはり「魅力的だが要注意な中古輸入車はいまでもある!」という結論にならざるを得ない。

 そして個体軸で考えた場合の「魅力的だが要注意な中古ガイシャ」の車名と条件をなるべく具体的に挙げるなら、おおむね下記のとおりとなるだろう。

 魅力的だが要注意その1:セレスピードのアルファロメオ147

 走らせるとめちゃめちゃ楽しいイタリアン・ハッチバック。そしてアルファロメオが一時期使っていた「セレスピード」というぶっ壊れやすいセミATも、いまではメンテナンスの知見が蓄積されたことで、対策は比較的容易になっている。それゆえしっかりとしたイタリア車専門店で買うのであれば、セレスピードのアルファロメオ147でもとくに問題ない場合はある。

 だが、とくに専門性のない「よろず中古車販売店」でセレスピードの格安147を買うのは危険であり(※その場合はMTの147だって危険だろう)、専門性があるように見えてじつはあんまりない「なんちゃって専門店」で買うのも避けたいところだ。

 魅力的だが要注意その2:メルセデス・ベンツ500E(W124型)

 いわずと知れた5リッターV8DOHCエンジンをW124型Eクラスにぶち込んだ1990年代前半のモンスターセダン。基本的には頑丈なクルマだが、さすがに初度登録から30年級の時間が経過しているため、あちこちの部品を順次交換しながら維持していく必要はある。

 だが交換をするための部品がいま、あまり出てこないのが500Eの実情だ。交換したくても部品がなく、あったとしても値段がバカ高くなってしまっている場合もある。かなり魅力的であることは間違いないメルセデス・ベンツ500Eだが、もしもこれから入手するのであれば、そのあたりの困難は覚悟しておくべきだろう。

 魅力的だが要注意その3:第2世代ミニの各モデル(R56、R60、R55など)

 小気味良い走りとしゃれたデザインが楽しめるというのが、3ドアハッチバックに限らず「ミニファミリー」全般に通じる魅力だ。しかし、第2世代のミニ(R56、R60、R55など)は、エンジン内部のチェーンガイドやチェーンテンショナーが走行中に破損してしまう場合があり、ディーゼルターボエンジンではエンジン内部に煤が詰まって不調をきたすことも多い。

 こちらも、しっかりとした知見と技術を持っている専門店で購入するなら(たぶん)大丈夫なのだが、「よろず中古車店」や「なんちゃって専門店」の格安な第2世代ミニは、(たぶん)目利きと対策が不十分である可能性もあるため、正直あまりおすすめしない。

 ちなみに第2世代に限らずミニ全般は、きわめてライトな層のユーザーがデザインだけに引かれて購入したケースも多い。そのため、中古車のなかにはエンジンオイルの管理がきわめて悪かったため、内部がヘドロ状になっている個体もけっこうある。

 そのほかでは「AL4」という4速ATを搭載していたフランス車全般も要注意なのだが、これにしたって、個体によっては(歴代オーナーの扱い方とメンテナンスによっては)ぜんぜん大丈夫だったりもする。そのため、「AL4は絶対に避けたほうがいい!」と断言してしまうのも間違いなのだが、とはいえ最近はAL4搭載のフランス産中古車もおおむね絶滅傾向にあるため、もはや割とどうでもいい問題なのかもしれない。

こんな記事も読まれています

こんなんガチに野生のライオンじゃん! 日本じゃオシャレで通ってる「プジョー」はアフリカでは質実剛健が売りのタフなクルマだった
こんなんガチに野生のライオンじゃん! 日本じゃオシャレで通ってる「プジョー」はアフリカでは質実剛健が売りのタフなクルマだった
WEB CARTOP
イジると「超かっけークルマ」に変身するぞ! 東京都内最速の呼び声……もあながちウソじゃない「プロボックス」が最強すぎる!!
イジると「超かっけークルマ」に変身するぞ! 東京都内最速の呼び声……もあながちウソじゃない「プロボックス」が最強すぎる!!
WEB CARTOP
300万円台あり! 4L・V8の感動は国産中古スポーツを凌ぐ!? BMWの至宝M3はE92型がねらい目だ!
300万円台あり! 4L・V8の感動は国産中古スポーツを凌ぐ!? BMWの至宝M3はE92型がねらい目だ!
ベストカーWeb
【フレンチクラシック】魅力的なフランス製クラシックカー×10台 全てリーズナブルな価格なのでお金があったら全部買いたい!マジで(笑)
【フレンチクラシック】魅力的なフランス製クラシックカー×10台 全てリーズナブルな価格なのでお金があったら全部買いたい!マジで(笑)
AutoBild Japan
いまが狙い目!ラグジュアリー感醸すプレミアムな輸入中古車3選
いまが狙い目!ラグジュアリー感醸すプレミアムな輸入中古車3選
グーネット
10万円前後の激安車は「とりあえずの足」で買うならアリ? 激安車マニアのライターが「そうそう美味しい話はない」と語るワケ
10万円前後の激安車は「とりあえずの足」で買うならアリ? 激安車マニアのライターが「そうそう美味しい話はない」と語るワケ
WEB CARTOP
ガチのレーシングカーなのに庶民でも購入可能な価格だった! 維持費も安い「VITA」がめちゃめちゃお得な選択だった
ガチのレーシングカーなのに庶民でも購入可能な価格だった! 維持費も安い「VITA」がめちゃめちゃお得な選択だった
WEB CARTOP
【試乗】新型シトロエンC3は革命を呼びかけるヤバいクルマ! 日本上陸前に本国でBEVの「ë-C3」に乗った!!
【試乗】新型シトロエンC3は革命を呼びかけるヤバいクルマ! 日本上陸前に本国でBEVの「ë-C3」に乗った!!
WEB CARTOP
新車購入でお馴染みの光景「値引き交渉」はまもなく姿を消す!? 家電で広がる「指定価格」が新車にも導入される可能性
新車購入でお馴染みの光景「値引き交渉」はまもなく姿を消す!? 家電で広がる「指定価格」が新車にも導入される可能性
WEB CARTOP
中身は基本同じ車種! メーカーにこだわりなければドッチが正解? ベース車とOEM車はどちらがお得なのか
中身は基本同じ車種! メーカーにこだわりなければドッチが正解? ベース車とOEM車はどちらがお得なのか
WEB CARTOP
意地か矜持か!? こんなクルマほかにない! 自動車メーカーが「あり得ないほどこだわりを詰め込んだ」クルマ4台
意地か矜持か!? こんなクルマほかにない! 自動車メーカーが「あり得ないほどこだわりを詰め込んだ」クルマ4台
WEB CARTOP
私のクルマ、軽自動車だけど「外車」です! ちょっぴり自慢できそうな超珍しい「海外メーカー製の軽自動車」3選
私のクルマ、軽自動車だけど「外車」です! ちょっぴり自慢できそうな超珍しい「海外メーカー製の軽自動車」3選
くるまのニュース
スイフトが売れに売れるインド市場! スズキがインドで最強を誇るワケ
スイフトが売れに売れるインド市場! スズキがインドで最強を誇るワケ
WEB CARTOP
ホンダWR-Vに日産もスズキも続くか? インドから日本へと輸入の流れがトレンドになりそうな予感
ホンダWR-Vに日産もスズキも続くか? インドから日本へと輸入の流れがトレンドになりそうな予感
WEB CARTOP
鑑定したクルマは10万台以上!プロの鑑定師がお届けする新番組スタート!【グー鑑定団 #0】
鑑定したクルマは10万台以上!プロの鑑定師がお届けする新番組スタート!【グー鑑定団 #0】
グーネット
3000万円てマジか…… と思ってたのは序の口だった!! 「最後の」中古NSXタイプRを追いかけた[復刻・2013年の話題]
3000万円てマジか…… と思ってたのは序の口だった!! 「最後の」中古NSXタイプRを追いかけた[復刻・2013年の話題]
ベストカーWeb
超低い車高がカッコいいのよ!! V12が最高に気持ちいい! スーパーカーブームの火付け役[フェラーリ512BB]
超低い車高がカッコいいのよ!! V12が最高に気持ちいい! スーパーカーブームの火付け役[フェラーリ512BB]
ベストカーWeb
100万km超えでもまだ活躍! さらに輸出されて寿命をまっとう! 日本製トラックの耐久性が想像の斜め上だった
100万km超えでもまだ活躍! さらに輸出されて寿命をまっとう! 日本製トラックの耐久性が想像の斜め上だった
WEB CARTOP

みんなのコメント

12件
  • DRAW4
    >覚悟をもって買いたいモデル3台



    特に覚悟をもってクリックしたい3媒体

    くるまのニュース・CARTOP・ベストカー
  • イーチヨシ
    日本向け仕様とわいえ現地では普通にガシガシ使う車だよ クサラのAL4は 新車時から?だったが10万キロ超えたあたりから絶好調だったわ 最後は ターンシグナルとリアワイパーが連動する謎仕様に 楽しいわよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村